- 脱毛をしたいけど、倒産する可能性もあるよね?
- 倒産しない脱毛サロンの見分け方を知りたい
- 最後まで無事に通い切りたい
脱毛に通おうとする時、そんな風に考えるのではないでしょうか。
結論、脱毛サロンは都度払いなら未消化のリスクなく自分のタイミングで施術を受けられます。
他にも脱毛サロンのビジネスモデルとなぜ倒産するかの仕組みも解説します。この記事を参考に、安全にツルツル肌を目指してください。
銀座カラーはなぜ倒産したのか
銀座カラーの倒産は資金繰りの悪化が原因です。その理由は複数の要因が絡んでいます。
2023年12月15日、銀座カラーを運営するエム・シーネットワークスジャパンは東京地裁に自己破産を申請。経営状態の悪化から債務超過に陥り、これ以上の経営が難しいと判断した結果です。
銀座カラーは2020年4月の売り上げが125億であったものの、新型コロナウイルスの流行により、2021年4月には売り上げが100億にまで減少しました。これをきっかけに銀座カラーの収益の低下が始まることになります。
売り上げの低下に対処するため、銀座カラーは徐々に店舗の撤退を始めます。しかし、これには一定の費用がかかり、撤退に伴うコストは赤字を拡大させる要因となっていきます。
最終的に、売り上げの減少や店舗の撤退に伴う費用などにより、銀座カラーは23億円の赤字となり、債務超過が65億円に達し、自己破産という結果となったのです。
銀座カラーはピーク時には約80万人の会員数を抱えるなど、人気のサロンであっただけに、その倒産は業界に大きな影響を与えることとなりました。
脱毛専門サロンのビジネスモデル
脱毛サロンのビジネスモデルは、一般的に先に契約でお金を受け取る前金ビジネスであり、資金繰りに関しては安定しやすいビジネスモデルです。
前金ビジネスとは、顧客は脱毛サービスを契約する際に前金を支払い、サロンは収益を先に確保します。将来のサービス提供に備えるための資金調達です。
サロンは受け取った前金を新規出店や広告などに回し、これによって新たな顧客を獲得し、売り上げを増やしていくサイクルを繰り返します。
しかしサロン経営には新規出店や広告費だけでなく、既存店舗の家賃やスタッフの人件費、機材などの固定費がかかります。これらの費用は削減が難しく、資金繰りを圧迫します。
サロンは脱毛し放題プランなどの定額制のプランを提供し、これによって一定の収益を安定的に確保します。しかし、予約が脱毛し放題の枠で埋まると、お金を生み出さない労力ばかりがかかってしまうのです。
コロナなどの要因で新規出店のペースが落ちると、新たな収益源が減少し、既存の固定費に対する圧力が高まります。また、脱毛し放題プランの予約が枠で埋まると、新たな顧客の取り込みが難しくなり、収益が制約されます。
これらの要因が重なることで、脱毛サロンが資金繰りに課題を抱え、経営が困難になる可能性があります。
倒産しそうな脱毛サロンの見分け方
では、どうやって倒産リスクを抱えた脱毛サロンを見分けるのでしょうか?それには以下の基準が参考になります。
- 現金一括キャンペーンを開催
- カウンセリング当日の契約を迫る
- 脱毛し放題プランに注意
- 急に大幅値下げをする
現金一括キャンペーンを開催
- 現金一括支払いで格安になる
- 一括払いが分割払いに比べてかなり安くなる
- 相場価格よりかなり安い
上記のキャンペーンが急に開催されると、会社に現金がなく、現金をかき集めている状態です。
集めたお金は日々の固定費や社会保険料に使われ、すぐに消えていきます。借金の返済に充てられていることも。
過去には旅行会社「てるみくらぶ」でも同じような状況がありました。
現金をかき集めるようなキャンペーンの開催は、少しでも現金を確保したい兆候の現れです。
カウンセリング当日の契約を迫る
カウンセリング当日に契約すると、通常価格よりも大幅に安くなるサロンも怪しいです。
大きく値下げしてでも現金を確保したいということでしょう。
過度な値下げは単価が下がり、収益が減少します。それでも現金が必要でそれだけ焦っているということです。
また、カウンセリング当日に契約させようとしているサロンは、自分たちのサービスに自信がない可能性があります。
引く手あまたのサロンであれば、新しい契約がどんどん進むので資金も常に入ってくるものです。
カウンセリング当日に強引な契約が行われると、顧客がサービスや結果に不満を抱く可能性が高まり、長期的なロイヤルティが低下する可能性があります。そのためさらに客足が遠のき収益が上げられない悪循環となります。
脱毛し放題プランに注意
脱毛し放題プランにも注意が必要です。
特に「永年脱毛し放題」「何回でも脱毛し放題」は、将来的に経営を圧迫する可能性があります。
このプランでの予約で枠が埋まり、新規顧客を受け付けられない状況となり収益が上げられなくなるためです。
また、「永年脱毛し放題」を提案すれば、大したカウンセリングやサービスを提供しなくてもお客さんが集まるので、サービスの質も低下します。
質の低下は口コミやネットで広まり、さらにお客さんが集まらない負のスパイラルに陥るのです。
「脱毛し放題」と言っても回数や期間に制限がある場合、上記のリスクは軽減できるでしょう。
急に大幅値下げをする
今までにない金額の値下げをして、激安になるのも危険な兆候と言えるでしょう。
利益が確保できなくてもとにかく明日のための現金が欲しい証拠です。
脱毛サロンにはキャンペーンがあり、一時的に安くなることは普通です。
急な大幅値下げに気づくには、普段から複数の脱毛サロンのサイトを比較して相場観を養っておくことが必要です。
そのサロンが普段はどんなキャンペーンでどのくらい安くしているのかを把握していないと気づけないでしょう。
倒産リスクを回避!損しない脱毛サロンの通い方
ここからは、脱毛サロンを選ぶ基準を解説します。
- 都度払い
- 分割払い
脱毛サロンは焦って決めない!貯金しながら半年間ほど検討し続ける
まず、大手だから安心ということがないことは最近の倒産ラッシュで分かっていると思います。華美な広告や口コミもあてになりません。
脱毛したいと思い立ったら、すぐに申し込んではいけません。
半年間ほどの期間、情報収集をし続けることが大切です。その間に貯金もしておきましょう。
いろいろなサロンの公式サイトを巡回し、「どんなキャンペーンをいつ頃開催しているか」や「キャンペーンの値下げ金額」を複数のサロンで確認します。
長期間にわたり情報を集め続けると、自分に合いそうなサロンや利用したいキャンペーンがみつかるので、そこで初めてカウンセリングを利用します。
カウンセリングは複数のサロンを回って、店舗の実際の雰囲気を確認しましょう。
都度払いなら未消化なし
絶対に倒産リスクを避けたいなら都度払いがおすすめです。
1回の施術ごとに料金を支払うので、コースの消化中にサロンがなくなってしまうリスクは0です。
自分のタイミングで予約して施術を受けられるのもメリットです。予約が取れずにコース未消化で有効期限が切れてしまう心配もありません。
何度も施術をする場合、回数コースよりも割高になる可能性があります。
回数コースメインのサロンよりも、都度払い専門や都度払いを前面に出したサロンのほうが、1回の都度払い料金が安い傾向にあります。
都度払いを検討する場合は、求める効果を得るまでの施術回数をふまえてトータルコストで検討すると、思わぬ費用の増加を避けられるでしょう。
分割払いだと未消化分の支払い義務がなくなる可能性も
分割払いも、未消化分の過払いを避けられる可能性があります。
分割払いで契約し、途中でサロンが倒産した場合は未消化分の支払いが免除になる可能性があるためです。
現金で先に支払っている場合、返金対応となりますが未消化分満額返金されることはほとんどないと言っていいでしょう。
分割払いの場合は、買った商品が欠落した際にカード会社に対して支払いを拒否できる権利があります。
そのため未消化分の支払いが免除になる可能性は、現金で支払済の返金よりも高いと言えるでしょう。ただしあくまで未消化分が残っている場合です。
分割払いには手数料が発生するので、一括払いよりも総額が高くなります。
長期間にわたる契約の場合は、手数料はあるものの分割払いも検討の余地ありです。
複数サロンを比較検討して最後まで通えるサロンを見つけよう
大手だからといって安定ではないのが脱毛サロンです。
急な値下げや現金一括キャンペーンを開催しているサロンを避けつつ、通い続けられそうなコースを設定しているサロンを選ぶことが大切です。
そのうえで都度払いや分割払いを利用して、未消化リスクを軽減すれば、最後まで安心して通えるでしょう。
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